多くの日本人が普段ほとんど意識することがない宗教。海外で英語で宗教について聞かれたらどう答えますか?今回は、宗教について質問された時の答え方と、宗教に関連する英語表現をご紹介します。
英語での宗教の聞き方・答え方
海外では宗教についての話題は俗に言うタブーとされていますが、実際には親しい友人との会話の中で、文化や歴史などと同様に宗教の話もたびたび話題に上ります。いきなり話題をふられて困らないよう、具体的なフレーズを見ていきましょう。
宗教の聞き方
初対面やあまり親しくない人に対して、いきなり宗教について尋ねることは非常識だと思われることが多いので、できるだけ控えたほうがいいでしょう。
- religion ー 宗教
- faith ー 信仰
宗教の答え方
「〇〇徒」や「〇〇信者」には、不定冠詞の "a" を忘れずつけましょう。
この "practice" は「実践する」という意味です。「どの宗教上の教えも実践していない」ことから「どの宗教も信仰していない」という意味になります。
"atheist(無神論者)" は神が存在しないと信じている人のことです。これは全ての宗教上の神の存在を否定することになります。よって、強い信仰心を持っている人に対して使う場合には注意が必要です。
"agnostic(不可知論者)" は神が存在しているともしていないとも証明できないという立場の人のことです。要するに、神が存在しているかしていないかよくわからないため、なんとも言えないという人のことです。無神論者のように神の存在を否定しているわけではありませんが、宗教的な信念を持っているわけでもないので、無宗教だと言いたい場合に使うことができます。
"religious" は「信心深い、敬けんな」を意味します。このフレーズも無宗教だと言いたい場合に使うことができます。
このフレーズは「それほど敬けんな信者ではないが仏教を信仰している」と言う意味になります。
無宗教の場合はどう答えるのがベスト?
多くの日本人が初詣や七五三、安産や受験の合格祈願に神社にお参りに行ったり、家には仏壇があり年に数回法事を行ったりお葬式にはお坊さんを呼んでお経をあげてもらいますね。ですが、いざ仏教や神道を信仰しているのかと聞かれたら、信者としての自覚があるという方は少ないのではないでしょうか?
私達日本人にしたら、それらはすでに生活に溶け込んだ習慣のようなものですが、外国人からしてみたらこれらは立派な宗教的行為にあたります。
そう考えると、個人的には一般的な日本人を "atheist(無神論者)" と言うには少し違和感があります。
信者としての意識はなくても宗教行為を行なっていると考えれば「それほど信仰深くはありませんが、仏教徒/神道信者です。」のような表現が一番しっくりくる気がします。
宗教と信徒の英語表現
宗教名 | 音声 | 信者 | 音声 | |
---|---|---|---|---|
仏教 | Buddhism | Buddhist | ||
神道 | Shinto | Shintoist | ||
キリスト教 | Christianity | Christian | ||
イスラム教 | Islam | Muslim | ||
ユダヤ教 | Judaism | Jew | ||
ヒンドゥー教 | Hinduism | Hindu |
今回は、宗教を聞かれた時の一般的な答え方を中心にご紹介しました。
宗教を聞かれた時の答え方に正解不正解はありません。今回ご紹介した例は1つの参考として、ぜひ自分の言葉で表現してみましょう。