「センスがいい」は直訳すると "good sense" ですが "You have a good sense." は実は間違いです。ではネイティブが「センスがいい」と言う場合にはどんな表現を使うのでしょうか?
今回は、相手のファッション、持ち物、趣味などを褒めるときに使う「センスがいい」の英語表現と "good sense" の使い方について見ていきましょう。
have good taste
センスがいい
相手のファッションや持ち物、趣味などを褒める際に使える定番の英語表現です。この場合の "taste" は「味」ではなく「趣味」や「好み」を表します。よって「いい趣味・好みを持っている」を意訳して「センスがいい」となります。
A : Is this bag new?
(このバッグって新しい?)
B : Yeah, I got it on sale.
(うん、セールで買ったのよ。)
A : I really like this darkish red color. You have good taste.
(この暗めの赤色すごく好きだわ。センスいいね。)
"ish"の使い方はこちらを参考にどうぞ。
have good taste in 〇〇
〇〇のセンスがいい
具体的に何のセンスがいいのかを述べる場合は "in + 〇〇" を付け加えます。 "in books(本の趣味がいい)"、 "in movies(映画の趣味がいい)" のように、〇〇が可算名詞の場合は複数形を、 "in furniture(家具のセンスがいい)" のように不可算名詞の場合は単数形を用います。
You have good taste in clothes.
(服のセンスがいいね。)
反対に、センスが良くない・悪いと言う場合には、"good taste" の代わりに "bad taste" や "poor taste" を使います。
"poor" は「貧しい、貧乏な」の意味の他に「質の悪い、粗末な」という意味もあります。
He has bad taste in women.
(彼は女の趣味が悪い。)
男性の趣味については"men/boys" を、女性の趣味については "women/girls" などを使うことができます。
He has terrible taste in cars.
(彼は車の趣味が最悪です。)
- terrible ー 最悪な
センスが良くない・悪いという以前に、そもそもセンスがないと言う場合には、"no taste" を用います。
I have no taste in music.
(私音楽のセンスがないの。)
have a good sense of 〇〇
〇〇のセンスがいい
"good sense" は "of 〇〇" を付け加えることによって「〇〇のセンスがいい」と言う意味で使うことができます。"sense" は「感覚」を意味する単語です。よって "good sense of 〇〇." は「〇〇に対するよい感覚を持っている」というニュアンスの「〇〇のセンスがいい」という意味になります。
She has a good sense of style.
(彼女はセンスがいい。)
日本語で「スタイル」というと体型を意味しますが、英語の"style" は服装やコーディネートを意味します。"I love your style.(あなたのコーデすごく好き!)" のように、日常会話では良く使われる表現です。
She has a good sense of fashion.
(彼女はファッションセンスがいい。)
"style" より少し硬い表現なのが "fashion" です。
He has good sense of humor.
(彼はユーモアのセンスがある。)
ジョークが上手な人、面白い人に対してよく使われる英語表現です。反対に、ユーモアのセンスがない場合は "no sense of humor" を、ユーモアのセンスが良くない人に対しては "bad sense of humor" や "terrible sense of humor" を使います。
"sense of 〇〇" は「〇〇のセンス」という意味以外に、以下のような「〇〇の感覚」という意味でもよく使われます。
- sense of rhythm ー リズム感
- sense of direction ー 方向感覚
- sense of smell ー 嗅覚
- sense of taste ー 味覚