「明日と明後日のどっちがいい?」「どっちでもいいよ。」や「どれにしよう?」「どれでもいいよ。」など、「どっちでもいいよ」や「どれでもいいよ」は日常生活で何かと使う機会が多いフレーズです。
そこで今回はどんな場面でも使える「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現と、使う時にはちょっと注意した方いいネガティブなニュアンスを含む英語表現を紹介します。シチュエーションによって使い分けできるようにしましょう!
目次
- 無難に使える「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現
- Either one is fine.
どちらでもいい。/ どっちでもいいよ。 - Anyhing is fine.
なんでもいいよ。 / どれでもいいよ。 - It doesn't matter.
どれでも気にしないよ。 / どれでもいいよ。 - It makes no differece.
違いはないよ。 / どっちでもいいよ。 / どれでもいいよ。
- Both sound good.
どっちもいいね。 - It's up to you.
あなた次第です。/ お任せするよ。 - ネガティブな印象を与える可能性がある「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現
- I don't care.
どっちでもいいよ。/ どうでもいいよ。 - Whatever.
どっちでもいいよ。/ どうでもいいよ。
無難に使える「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現
「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現にはいくつかのバリエーションがあります。ここでは、相手の気分を害さず無難に使える一般的な表現をいくつか見ていきましょう。
Either one is fine.
どちらでもいい。/ どっちでもいいよ。
このフレーズは、2つの選択肢から「どちらがいい?」と尋ねられたときに、「AとBのどちらでもいいよ」と伝える場合に使う表現です。選択肢が3つ以上ある場合で「どれでもいいよ。」と答える場合には、"either" は使わないので注意しましょう。
A : Do you feel like Thai food or Chinese food?
(タイ料理と中華料理のどっちがいい?)
B : Either one is fine.
(どっちでもいいよ。)
"fine" の代わりに "good" を使ってもOKです。
A : Do you wanna go by train or bus?
(電車かバスかどっちで行く?)
B : Either way is fine.
(どっちでもいいよ。)
"one" を使わず "Either is fine." という言い方もできます。
Anyhing is fine.
なんでもいいよ。 / どれでもいいよ。
「何でも」を意味する "anything" を使うこの表現の場合、選択肢は2つである必要はありません。複数ある選択肢の中から「どれでもいい。」「何でもいい。」と伝えたい時に使う表現です。
A : What do you want for dinner?
(夕ご飯は何がいい?)
B : Anything is fine.
(なんでもいいよ。)
ちなみに、"anywhere" や "anyone" を使うと
Anywhere is fine. - どこでもいいよ。
Anyone is fine. - 誰でもいいよ。
という意味になります。
It doesn't matter.
どれでも気にしないよ。 / どれでもいいよ。
日常生活で頻繁に使われる表現です。「問題がある、重要である、大きな差がある」という意味の "matter" の否定形で、「問題はない、重要ではない、大きな差はない」という意味から「どれでもいいよ」というニュアンスのフレーズになります。
A : Where do you wanna go for a drink?
(どこに飲みに行く?)
B : It doesn't matter. You decide.
(どこでもいいよ。決めていいよ。)
文末に "to me" を付け加えて "It doesn't matter to me." と表現することもできます。
It makes no differece.
違いはないよ。 / どっちでもいいよ。 / どれでもいいよ。
「どれを選択しても違いがない」というニュアンスの「どれでもいいよ。」という英語表現になります。
A : Should we order red wine or white wine?
(赤ワインと白ワインのどっちを注文したらいいかな?)
B : It makes no difference. you choose.
(どっちでもいいよ。あなたが選んで。)
"It doesn't matter to me." と同様に、"It makes no difference." も "to me" を付け加えて "It makes no difference to me." と言うこともできます。
Both sound good.
どっちもいいね。
「どちらも」を意味する "both" を使うこのフレーズは、2つの選択肢のどちらも肯定的に捉えて「どちらも良い」という意味の「どちらでもいい」という英語表現です。
"either" が2つの選択肢のうちの1つを選べないからどっちでもいいというニュアンスに対して、"both" は、2つの選択肢のどちらも選びたいからどっちでもいいというニュアンスです。
A : Do you want to go Spain or Italy this summer?
(今年の夏はスペインかイタリアのどっちに行きたい?)
B : Both sound good!
(どっちもいいね!)
good" を "great" に代えて "Both sound great!" にすると、提案や選択肢について、より好意的だと伝えることができます。
A : Which scarf should I buy?
(どっちのスカーフを買うべきかな?)
B : Both look good on you.
(どっちも似合うよ。/ どっちもいいね。)
「〜に似合う」の "look good on 〜" を使って「どっちも似合うからどっちでもいいんじゃない?」という意味として使うこともできます。
It's up to you.
あなた次第です。/ お任せするよ。
このフレーズは、直接的には「あなた次第です、お任せします」という意味ですが、選択を相手に委ねることから「どちらでもいい」という意味合いの表現として使うことができます。
A : Do you wanna meet up at Shibuya station or Shinjyuku station?
(渋谷駅か新宿駅のどっちで待ち合わせする?)
B : It's up to you.
(任せるよ。)
ネガティブな印象を与える可能性がある「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現
ここでは、状況や言い方次第では相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性がある英語表現を見て行きましょう。
I don't care.
どっちでもいいよ。/ どうでもいいよ。
「気にする、関心がある」を意味する "care" の否定形なので、「関心がない」「どれを選んでも気にしない」というニュアンスから、「(関心がないから)どれでもいいよ。」という印象があまり良くない英語表現になります。
A : What movie do you want to watch?
(どの映画が見たい?)
B : I don't care.
(どうでもいいよ。)
"I don't care." の一言だけで返事を済ませてしまう場合は、投げやりな印象を与えてしまう可能性があります。
A : What do you want do this Friday?
(今週の金曜日何する?)
B : I don't care. What do you want to do?
(なんでもいいよ。あなたは何がしたい?)
実際に友達同士の間では "I don't care." を使うことはよくあります。ただし、使う場合には「あなたは何がしたいの?」や「好きにしていいよ。」など一言付け加えましょう。ネガティブな印象がなくなります。
Whatever.
どっちでもいいよ。/ どうでもいいよ。
"Whatever." も "I don't care." と同様に、一言だけで返事をする場合は「面倒くさい」「興味がない」「答えることすら億劫だ」という投げやりな印象を与えてしまいます。
A : I'm sorry. I didn't mean it.
(ごめん。そんなつもりじゃなかったんだ。)
B : Whatever.
(どうでもいいよ。)
より険悪なムードになる覚悟であえて悪態をつくという使い方もできますね。
A : What time should we leave home tomorrow?
(明日何時に家を出ようか?)
B : Whenever you want. It's up to you.
(いつでもいいよ。お任せだよ。)
投げやりな印象を無くすためには、
Whatever you like/want.
Wherever you like/want.
のように文末に"like" や "want" を付け加えましょう。
"I don't care." や "Whatever." などのネガティブな印象を与えかねない表現を使うときには、声のトーンや表情にできるだけ気をつけましょう。
「どっちでもいいよ」「どれでもいいよ」の英語表現は、細かなニュアンスの違いでバリエーション豊富な言い方ができます。ぜひ普段の会話に取り入れてみてください。