"wise" といえば皆さんご存知の通り「賢い」を意味する形容詞ですが、実はこの形容詞としての使い方の他に、名詞の末尾に "wise" をつける接尾辞としての使い方があります。
この接尾辞 "wise" を使った表現、学校では習いませんがネイティブが日常会話で非常によく使うものです。ぜひ使い方をマスターしましょう!
接尾辞としての "-wise" の使い方
では実際の使い方と意味を見て行きましょう。
知っている名詞の末尾に "-wise" をつけるだけで、「~的には」「〜に関しては」という意味になるので、新たに単語を覚えることなく会話の表現の幅を広げられます。
- timewise ー 時間的には
- moneywise ー 金銭的には
- foodwise ー 食べ物(料理)的には
- price-wise ー 値段的には
- design-wise ー デザイン的には
- story-wise ー 物語的には
"monywise" や "timewise" のような多くの人が使っているものに関しては "wise" の前にハイフンをつけないことが多いですが、"story-wise" や "design-wise" のように自分で即興でつくるような場合はハイフンをつけることが多いです。
とはいえ、厳密なルールがあるわけではないので "storywise" や "designwise" のようにハイフン無し書くネイティブもいます。
あまり神経質にならず、まずはどんどん使ってみましょう!
"wise" の意味については以下の記事を参考にどうぞ。
接尾辞 "-wise" を使った例文
A : Do you wanna grab a coffee?
(お茶でもしに行かない?)
B : I'd love to, but timewise I can't.
(すごく行きたいけど、時間的に無理だよ。)
"grab" は「掴む」という意味ですが、"take"、 "have"、 "get" のカジュアルな言い方として口語でよく使われます。
A : Are you sure? Katy is coming, too.
(本当に?ケイティーもくるんだよ。)
B : Yeah, I know. But I'll pass this time moneywise. Say hi to her for me.
(うん知ってるよ。でも今回は金銭的にやめておく。彼女によろしく言っておいて。)
"I'll pass this time.(今回はパスするよ。)" は誘いを断る時に使う定番フレーズの一つです。
A : So, how was the new restaurant we were talking about last week?
(で、先週話してた新しいレストランはどうだった?)
B : I wouldn't go there again foodwise, the view from the terrace was stunning though.
(料理的にはもう行かないかな、テラスからの眺めは最高だったけど。)
- though ー たとえ〜でも、〜にもかかわらず、〜とはいえ
A : I think this is the best price-wise.
(値段的にこれが一番いいと思う。)
B : Design-wise?
(デザイン的には?)
「デザイン的にはどうなの?」のような問いかけとしても使うことができます。
A : How did you like the movie?
(映画はどうだった?)
B : Story-wise it wasn't as bad as I thought.
(ストーリーに関しては思ったほど悪くなかったよ。)
今回ご紹介した表現の他にも、
- quality-wise ー クオリティー的に
- business-wise ー ビジネス的に
- schedule-wise ー スケジュール的に
- career-wise ー キャリア的に
のようにいろんな単語と組み合わせることができます。
普段使っている単語に "-wise" をつけるだけで英会話の表現の幅が広がり、簡単な会話でもグンとネイティブっぽくなります。機会があれば積極的に使っていきましょう。