食べ物の特徴を表現する際、見た目、味、香り、と同じぐらい重要なのが食感です。「モチモチ」「サクサク」「ふわふわ」など日本語なら簡単に表現できる「食感」ですが、英語で表現するとなると少し自信がないところ。
今回は「カリカリ」「ネバネバ」「ドロドロ」「バリバリ」など食べ物の様々な「食感」や「歯ごたえ」を表す英語表現をご紹介します。
目次
- (5) crusty
皮がパリッとした - (6) chewy
モチモチ、噛みごたえのある - (7) hard
硬い - (8) soft
柔らかい - (9) tough
《肉が》硬い - (10) tender
《肉が》柔らかい - (11) rubbery
ゴムのような、噛みきれない - (12) mushy
ドロドロ、柔らかい - (13) sticky
ネバネバ、ベトベト、粘り気のある - (14) gooey
ベタベタ、ネバネバ - (15) moist
しっとり - (16) jiggly
ぷるぷる
「食感」を英語で言うと?
「食感」は英語で "texture" と表現されるのが一般的です。"texture" は「物の表面の質感・手触り」「織物や生地」を表す単語ですが、食べ物の「歯ごたえ」や「食感」も意味します。
- texture ー 食感、歯ごたえ
それでは具体的に「食感」を表す英語表現を見ていきましょう。
(1) crispy
パリパリ、サクサク、カリカリ
ポテトチップス、揚げ物の衣、こんがり焼いたトースト、カリカリに焼いたベーコンなど、比較的薄くて「サクサク」「カリカリ」した食感を表します。
日本語でも薄いピザ生地やフライドチキンを表す時に「クリスピー」という表現が用いられますが、英語の "crispy" と同じ意味です。
crispy fried chicken / crispy toast / crispy chips / crispy pizza
ポテトチップスのことをアメリカ英語では "chips" と、イギリス英語では "crisps" と言います。
アメリカ英語とイギリス英語の違いについては以下を参考にどうぞ。
(2) crunchy
ボリボリ、バリバリ
「バリバリ」「ボリボリ」と噛むと音がする噛みごたえがある食感を表します。
ナッツ類、おせんべい、グラノーラ、硬くて噛むとザクザクと音がするようなクッキーなどを表現する時によく使われます。また、シャキシャキした歯ごたえの新鮮な野菜や果物を表す場合にも使われます。
crunchy peanuts / crunchy granola / crunchy cucumber
(3) flaky
サクサク
日本語では "crispy" と同じ「サクサク」を表しますが、"flaky" は脆くて剥がれやすいというニュアンスの「サクサク」を意味します。パイ生地のサクサク感を表現する時によく使われる表現です。また何重にも層が重なったビスケットやクロワッサンを表現する場合にも使われます。
flaky pie crust / flaky biscuits / flaky croissant
(4) fluffy
フワフワ、ふかふか
ふわふわのパンケーキ、綿菓子、ホイップクリームなど空気を含んでふんわりしている食感を表します。また、厚手のピザ生地を日本語では「もっちりとした」と表現することが多いですが、英語では "fluffly" を使い「ふかふかのピザ生地」と表現。
fluffy cotton candy / fluffy pancakes / fluffy pizza
(5) crusty
皮がパリッとした
皮の部分が硬くて厚いパンを表す時に用いられる表現です。フランスパンや皮の厚いロールパンを表現する時によく使われます。またクロワッサンの皮がパリッとしていると言いたい場合にも使えるます。
crusty bread / crusty croissant
(6) chewy
モチモチ、噛みごたえのある
chew(噛む)" の形容詞形で、弾力があり噛みごたえのある食感を表します。 、ビーフジャーキー、スルメ、グミのような噛みごたえのある食べ物やモチモチしたベーグルやパン類、コシのある麺類やお餅なども "chewy" を使って表現することができます。
chewy bagel / chewy beef jerky / chewy noodle
(7) hard
硬い
"hard" は乾燥してカチカチになってしまったパンやクッキー、飴、熟していない野菜や果物など様々な食べ物の硬さを表します。弾力性のない硬さに対して使われることが多い表現です。
hard cookies / hard candy
(8) soft
柔らかい
"soft" はふかふかしたやわかい食感のパン・ケーキなどに対してよく使われる表現です。その他にはやわらかいチーズ、熟して柔らかくなった果物に対しても "soft" が使われます。
soft cheese / soft bread
(9) tough
《肉が》硬い
弾力があり噛みきれない肉の硬さを表します。質の悪い肉や調理しすぎて硬くなってしまった肉に対してよく使われる表現です。
tough beef steak / tough meat
(10) tender
《肉が》柔らかい
"soft" がふかふかしたやわかい食感のパン・ケーキなどに対してよく使われる表現に対して、"tender" は肉の柔らかさを表す時に使われる表現です。調理して柔らかくなったタコやイカにも "tender" が使われます。簡単に切ったり噛んだりすることができるというニュアンスです。
tender beef / tender chicken / tender meat
(11) rubbery
ゴムのような、噛みきれない
ゴムのような弾力で噛みきれない硬さを表します。基本的にネガティブな意味合いとして使われます。噛みきれない肉、タコ、イカなどに対してよく使われる表現です。
rubbery beef / rubbery octopus / rubbery squid
(12) mushy
ドロドロ、柔らかい
おかゆ、オートミール、離乳食のような元の形がわからないドロドロとした柔らかさを表します。べちゃべちゃしたご飯も "mushy" を使って表現することができます。
mushy oatmeal / mushy peas / mushy rice
(13) sticky
ネバネバ、ベトベト、粘り気のある
"stick(くっつく)" の形容詞形で、粘り気のある食感を表します。納豆やオクラのネバネバ感には "sticky" がよく使われます。また、キャラメルシロップや、ナッツと砂糖がたっぷりかかったパンにも "sticky" が使うことができます。
sticky natto / sticky buns
(14) gooey
ベタベタ、ネバネバ
砂糖いっぱいのシロップやソースがふんだんにかけられた甘いお菓子に対してよく使われる表現です。甘くてシロップやソースで表面がベタベタしているお菓子には "sticky" を使うこともできますが、"gooey" の方がより粘り気が強いイメージです。ニュアンス的に "gooey" と "sticky" は被る部分も多く "sticky gooey buns" のように同時に使われることも多くあります。
歯にくっつくような粘り気のあるチョコレートブラウニーやスニッカーズなども "gooey" を使って表現することができます。
gooey chocolate brownies / gooey cinnamon rolls
(15) moist
しっとり
適度な水分を含んでいてしっとりとした食感を表します。パウンドケーキやチョコレートケーキ、しっとりした鶏胸肉などにも使われます。反対に水分がなくパサパサしている場合は "dry" で表現することができます。
moist chicken breast / moist pound cake / moist chocolate cake
(16) jiggly
ぷるぷる
"jiggle(小刻みに揺れる)" の形容詞形で、柔らかくて揺れるだけの弾力があるプリン、ゼリー、お豆腐などに使われます。
jiggly pudding / jiggly tofu / jiggly jello
いかがでしたか?今回は食感を表す英語表現をまとめてご紹介しました。同じものを食べても人それぞれ好みも感性も違うため、それを表現する言葉も違ってきます。
よって、多くの人が "tender" だと感じる肉を、あなたが "rubbery" と表現しても不正解ではありません。
今回ご紹介した例は参考程度に、あなたの感性で使いこなしていきましょう。
味覚に関する英語表現などを以下の記事にまとめてあります。参考にどうぞ。