使用頻度が高い「食」に関する英語表現。今回は、その中でも知っておくと便利な「味」と「香り」に関する英語表現をご紹介します。
「美味しい」「不味い」などの表現から、どんな味や香りなのかを具体的に表す表現までをまとめました。味覚を伝える際の参考にしてみてください。
美味しいの英語表現
good
美味しい
"it tastes good.(美味しい。)" や "It's very / so good.(とても美味しい。)" のような形で、料理の感想を伝える時によく使われる表現です。
great / amazing / excellent
とても美味しい
これらも料理の感想を伝える際に、日常的によく使われる表現です。カジュアル、フォーマルのどちらのシーンでも使うことができます。
delicious
とても美味しい
意外と間違えやすいのが "delicious" の使い方です。"delicious" のみで「とても美味しい」という意味なので "very delicious" とは言いません。
"delicious" を強調したい場合には、"incredibly delicious(信じられないほど美味しい)" や "undescribably delicious(筆舌しがたいほど美味しい)" のような表現を使うことができます。"good" や "great" に比べて少し硬い印象の表現です。
yummy / yum
美味しい
"yummy" と "yum" は子供がよく使う表現ですが、カジュアルなシーンでは大人が使うこともあります。
tasty
味が美味しい
"tasty" は "taste(味、味わう、味がする)" の形容詞形で「味が美味しい」を意味します。「甘くて美味しい」「辛くて美味しい」のような単純な美味しさよりも、 "tasty wine" や "tasty curry" のように「複雑で味わい深い美味しさ」を表す場合に使われることが多い表現です。
不味いの英語表現
bad
不味い
"it tastes bad.(不味い。)" や "It's very / so bad.(とても不味い。)" のような形で、料理の感想を伝える時に使える表現です。
terrible / awful / horrible
とても不味い
どれも「ひどい」を意味する形容詞ですが、「すごく不味い」と伝える場合によく使う表現です。
disgusting
吐き気がするほど不味い
"disgusting" は "terrible" や "awful"よりも不味さの度合いが高く、食べるのが苦痛なほど不味いと伝えたいに使う表現です。
Yuck!
マズっ!オェッ!
ネイティブが不味いものを口に入れた瞬間、とっさに口から出てしまう英語表現です。見た目が気持ち悪い食べ物に対してもよく使われます。
"disgusting" と "yuck" については以下の記事で詳しく説明しています。
普通、まぁまぁの英語表現
not bad
不味くはない
"it's not bad." は「不味くはないけれど、美味しいわけでももない。」いわゆる「普通の味」と伝えたい場合に使う表現です。実際は口には合わなかったけれど「不味い」と言うのは角が立つ場合など、言葉を濁す時にも使える表現です。
OK
まぁまぁ
こちらも "It's OK." や "It tastes OK." のような形で「不味くも美味しくもない」という意味で使われる表現です。この表現も "it's not bad." と同じように「不味い」とはっきり言うのは避けたい場合に使うことができます。
とはいえ、美味しいと思っていないことは確実に相手に伝わるため、ランチやディナーにおよばれした際などには使うことを控えた方がいいでしょう。
具体的な「味」と「香り」を表す英語表現
sweet
甘い
一般的な「甘味」を表す英語表現です。
sugary
甘い
"sugar(砂糖)" の形容詞形です。キャンディーやスイーツの甘みなど、砂糖がふんだんに使われている「甘さ」を表します。
sour
酸っぱい
一般的な「酸味」を表す英語表現です。ちなみに "sweet and sour" は「甘酸っぱい」で、「酢豚」は英語で "sweet and sour pork" と言います。他には、古くなって発酵した牛乳の酸味にも "sour" を使います。
tart
酸っぱい
"tart" は熟してない果実や、酸味の強いワインなどの酸っぱさを表す時に使われます。
vinegary
酸っぱい
"vinegar(酢)" の形容詞形です。「酢漬け」「酢の物」「ピクルス」のなど、酢が多く使われている「酸っぱさ」を表します。
hot
辛い
"hot" は「熱い」以外に「辛い」という意味としても使われます。例えば "It's hot." のようなフレーズの場合は「熱い」と「辛い」のどちらの解釈も可能なため、状況や分脈から判断する必要があります。
spicy
辛い
"spicy" は"spice(香辛料)" の形容詞形で、エスニック料理などのスパイスが効いている辛さを表します。
fiery
辛い
"fiery" は舌が焼け付くような辛さを指します。例えば、タバスコやハバネロ、激辛がつくような料理には "fiery" がよく使われます。
salty
しょっぱい
塩気のある食べ物を表す時に使われる表現です。ちなみに「塩チョコ」や「塩キャラメル」などの「甘じょっぱい」は "sweet and salty" と言います。
bitter
苦い
一般的な「苦味」を表す英語表現です。ほとんど砂糖が加えられていないチョコレートなどの「ほろ苦い」には "bittersweet" が使われます。
greasy
脂っこい
"greasy" ベーコンやラードなどの動物性脂肪たっぷりの脂っぽさを意味します。
oily
油っぽい
揚げ物や炒め物など、油が多く使われている食べ物を表す時に使われる表現です。
smorky
燻製の香り(風味)がする
スモークサーモンやスモークチーズなど、煙で燻した(燻煙)香りや味がする食べ物を表す表現です。
fishy
《魚が》生臭い
"fishy" は魚の生臭い匂いや、魚の臭みがある料理を表す表現です。
gamey
《肉が》生臭い
"gamey" は肉の生臭い匂いや、肉の臭みがある料理を表す表現です。調理法にもよりますが、一般的には鹿肉や羊肉は "gamey" と言えます。
garlicky
にんにく風味の / にんにく臭い
「ガーリック風味で美味しい」のポジティブな意味と「にんにく臭い」というネガティブの意味のどちらにも使われます。
gingery
しょうが風味の / しょうが臭い
"gingery" も「しょうがの香りがして美味しい」というポジティブな意味と「しょうが臭い」とうネガティブな意味のどちらにも使われます。
cheesy
チーズ風味の
チーズ風味の食べ物や、チーズがふんだんに使われている料理によく使われます。
buttery
バター風味の
バター風味の食べ物や、バターがふんだんに使われている料理に使われる表現です。
juicy
ジューシーな
日本語の "ジューシー" と同じように、果汁や肉汁など、汁気を多く含んだ果物や肉を表す時に使われます。
濃い / 薄い表す英語表現
濃いを表す英語表現
rich
濃厚な
"rich" はただ単に味が濃いのではなく「コクがある濃厚さ」を表します。肉や野菜の旨味が染み出した濃厚なスープや、濃厚な味のプリンやチョコーレートなどのデザートを表す場合にもよく使われます。
strong
味が濃い
"It tastes strong." で「味が濃い」もしくは「味が強い」を意味します。相手に何の味が濃いのか伝えるためには、"too cheesy(バター風味が強すぎる)" や "too salty(塩味が強すぎる)" のように "too + 形容詞" を使うとより具体的に伝わりやすいですね。
thick
濃い
"thick" は味の濃さではなくとろみ加減の強さを指します。とろみがありどろっとしているものには 「厚い」を意味する "thick" を、反対にとろみがないもの場合には 「薄い」を意味する "thin" が使われます。
薄い表す英語表現
plain
味付けされていない / あっさり味の
"plain omlette(プレーンオムレツ)" や "plain yogurt(プレーンヨーグルト)" のように「特別な味付けをされていない」という意味と、「あっさり味の」という意味があります。
bland
味がない
"It tastes bland." で「味がない」という意味になります。味がほとんどない場合は "It doesn't have much taste." と言うことができます。
watery
水っぽい
"watery" はスープなどの汁物が、水っぽくてしゃびしゃびしている場合にネガティブな意味として使われる表現です。
「サクサク」「ネバネバ」「もちもち」などの食感や歯ごたえを表す英語表現や、「しける」「カビが生える」など食べ物がだめになってしまった時に使う英語表現を以下の記事にまとめています。参考にどうぞ。