日本語では「スープを飲む」と言いますが、英語では基本的に "drink soup" ではなく "eat soup" を使います。
今回はこの "eat" と"drink" の意味の違いと、例外的に "drink soup" を使う場合をご紹介します。
お皿やボウルからフォークやスプーンを使って食べる時
日本では食事をする時にご飯茶碗やお椀を手に持って食べるのがマナーですが、欧米では食器は手に持たずテーブルに置いたままフォークやスプーンを使って食べるのがマナーです。食器に直接口をつけて食べるのはかなりの無作法で、スープを飲む場合もお皿からスプーンですくって飲みます。
お皿からフォークやスプーンを使って食べる場合は "eat" を使うので "eat soup" となります。
日本語で「スープを食べる」と言うと、かなり違和感がありますが、シチューやカレーと同じようにスープもスプーンですくって食べる考えると、"eat soup" がイメージしやすいのではないでしょうか?
では "drink soup" が間違っているのかというとそういうわけではありません。例外的に "drink soup" を使う場合もあります。
取っ手のついたスープ・カップのような容器に直接口をつけて飲む時
取っ手のついたスープ・カップのような容器やマグカップに直接口をつけてスープを飲む場合には、"drink soup" を使います。取っ手のついた食器は、コーヒーカップやティーカップと同じように直接口をつけて飲んでもマナー違反にはなりません。
ではお味噌汁の場合は" drink" と "eat" のどちらを使うのでしょう?
日本ではお味噌汁はお椀に口をつけて飲みますが、海外の日本食レストランでお味噌汁を頼むとスプーンやレンゲがついてくることがあります。
和食ブームの甲斐もあってちゃんとした和食の食べ方を知っている方も増えてきましたが、文化の違いから食器に口をつけて食べることに抵抗を感じる方も少なくありません。お箸が使えない方もスプーンを使ってお味噌汁を飲みます。なので "drink miso soup" よりも "eat miso soup" のを使う方がベターでしょう。