ニュアンスの違いで使い分ける : 乗り物に「乗る」を意味する6つの英語表現

ニュアンスの違いで使い分ける : 乗り物に「乗る」を意味する6つの英語表現
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英語で「電車に乗る」と言う時 "take a train"、"get on train"、 "catch a train" のようにいくつもの言い方ができますが、皆さんは意識して使い分けていますか?

普段無意識的に "drive a car"、"take a bus"、"ride a bicycle" のように「乗り物に乗る」の表現を使い分けている方も多いと思いますが、今回は少し掘り下げて「乗る」を表す英語表現6つのニュアンスの違いと使い方を詳しく説明していきたいと思います。

① take
移動手段として使うというイメージ

例えば "take a bus" は "go by bus(バスという手段で行く)" や "use a bus(バスを使う)" に近いイメージと捉えるといいかと思います。

基本的に "take" は、電車、バス、タクシー、飛行機、船などの交通機関の乗り物に使われることが多い単語

ただし、"I take a car." や "I take a bicycle." は、「乗る」という意味ではなく「車/自転車を持って行く」という意味で使われることが多いので注意が必要です。

I take the bus to work.
(私は仕事にバスで行きます。)

It's easier to take a taxi.
(タクシーを使った方が楽だよ。)

毎日同じバスに乗る場合や同じルートを通るバス乗る場合は、特定のバスとして定冠詞の "the" を使いましょう。

② ride
跨いで乗り物に乗る / 乗客として乗り物に乗るというイメージ

自転車、バイク、馬、ラクダなどの跨いで乗る乗り物には "ride" を使います。

"ride" と "ride on" の使い方については個人の感覚によって違ってくるので何が正しいとは言い切れないのですが、自分で乗り物をコントロールできる場合には "ride" を、コントロールできない場合に "ride on" を使うことが多いように感じます。

例えば、自分で手綱を引いて馬に乗る場合は "ride a horse" を、誰かに手綱を引いてもらって馬に乗る場合は "ride on a horse" を使う感じです。

遊園地のメリーゴーランドに乗る場合も自分でコントロールできないので "ride on a merry-go-round" が使えるかと思います。"ride a merry-go-round" と言う人もいるので、それほど神経質になる必要はないと思います。

My 70-year-old grandma still rides a bicycle.
(僕の70歳の祖母はいまだに自転車に乗ります。)

"ride a bus" や "ride a train" などの乗客として乗り物に乗るという使い方はアメリカでは一般的ですがイギリスでは使われません。

My husband rides the subway every day.
(私の夫は毎日地下鉄に乗ります。)

③ drive
運転手として乗り物に乗ると言うイメージ

"ride" が乗客として乗り物に乗るという意味に対して、"drive" は 運転手として乗り物に乗るという意味になります。"drive" は基本的に、跨がない乗り物に対して使われることが多いです単語です。

よって、"drive a bicycle" や "drive a motorcycle" とは言わず "ride a bicycle" や "ride a motorcycle" を使います。

Do you know how to drive a tractor?
(トラクターの運転方法を知っていますか?)

④ get
つかまえて乗るというイメージ

"get" が持つ意味の「手に入れる」から「捕まえて乗る」というイメージになります。

You'll never get a taxi around here.
(ここら辺でタクシーを捕まえるのは無理だよ。)

"get a bus" や "get a train" など、"get" を使った表現は主にイギリスで使われます。アメリカでは "get" よりも "ride" の方が好まれます。

get onとget inの意味と使い方

"get on" と "get" in" はどちらも「乗る」と言う意味ですが、「乗る動作をする」に近い意味になります。

I just got on the train.
(たった今電車に乗ったよ。)

"get on" と "get in" は乗り物の大きさによって使い分けます。

《 get on 》

船、飛行機、電車、バスなど大きな乗り物に乗る場合(乗り物の中で立って歩けるぐらいの大きさ)。

大きな乗り物から降りる時は "get off" を使います。
《 get in 》

車、タクシーなどの小さな乗り物に乗る場合(乗り物の中で立って歩き回ることができない大きさ)。

小さな乗り物から降りる時は "get out of" を使います。

⑤ catch
つかまえて乗る / 遅れないように乗るというイメージ

「捕まえて乗る」という意味で使う場合、"catch" の方 "get" よりも苦労をして捕まえたという意味合いが若干強くなるイメージです。

We finally caught a taxi in this horrible weather.
(この悪天候の中でようやくタクシーを捕まえた。)

"catch a taxi" と一緒に覚えたいのが "hail a taxi/cab" という表現。道で手をあげてタクシーを捕まえることを "hail a taxi/cab" と言います。

  • hail呼び止める、大声で呼ぶ、ひょう、あられ

I hope you can catch the train to the airport.
(空港行きの電車に乗れますように。)

「電車に間に合いますように。」というニュアンスですね。ギリギリ電車に乗れた場合は "catch" を使って "I caught the train at the very last moment." と言うことができます。もしくは、"jump on" を使って "I jumped on the train at the very last moment."「ギリギリで電車に飛び乗った。」と表現することもできます。

⑥ board
"get on" のフォーマルな表現

船、飛行機、電車、バスなど大きな乗り物に乗る時に使うフォーマルな英語表現です。日本語でいう「乗船する」「搭乗する」「乗車」するにあたる言葉になります。

ABC airlines flight 503 departing for London is now boarding.
(ABC航空ロンドン行き503便はただいまご搭乗中でございます。)

普段の日常会話で使う機会はそれほどありませんが、搭乗券は "boading pass"、搭乗開始時間は "boading time" など "board" は空港でよく見かける単語です。


いかがでしたか?誰もが知っている「乗り物に乗る」の英語表現ですが、実はこんなに多くの単語と使い分けがあります。

日常会話で使う機会も多い表現ばかりなので、これを機会にぜひそれぞれの使い方を覚えて活用してみてくださいね。

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