今回は日付の書き方の基本(書き順や基本型)、「日にち」、「曜日」、「月」、「年」のそれぞれの書き方や読み方、日付を書く時・読む時の注意すべきポイントなどをまとめました。
日常生活で使えるカジュアルな書き方やフォーマルな書き方も掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 「日」の書き方と読み方
- 「月」の書き方と読み方
- 「曜日」の書き方と読み方
- 「年」の書き方と読み方
- 「西暦」の書き方と読み方
- 「年代」の書き方と読み方
- 「世紀」の書き方と読み方
- 「紀元前」と「紀元後」の書き方と読み方
- 日付の書き方・読み方のポイントと例
- 日付や曜日に使う前置詞の種類と使い方
- mm-dd-yyyyとは?
- 誕生日の書き方
- 書類に誕生日を書く場合
日付の書き方の基本
日付の書き方の基本である「順番」や「形式」を見ていきましょう。
国によって違う日付の書き方の順番
英語の日付表記には「アメリカ式」と「イギリス式」があります。基本的に「アメリカ式」はアメリカとカナダで使われ、「イギリス式」はイギリスを始め、ヨーロッパ各国、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インド、シンガポールなどで使われています。カナダでは「イギリス式」が使われることもあります。
「アメリカ式」と「イギリス式」の大きな違いは日付を書く順番です。
アメリカ式 | イギリス式 |
---|---|
曜日➡︎月➡︎日➡︎年 | 曜日➡︎日➡︎月➡︎年 |
「アメリカ式」と「イギリス式」では「月」と「日」の書く順番が逆だということを頭に入れておきましょう。
一般的によく使われる日付の書き方
日付の書き方は「アメリカ式」と「イギリス式」のそれぞれにフォーマルな書き方、カジュアルな書き方があります。
まずは最もよく使われる日付の書き方を見ていきましょう。友人同士のメールや、ちょっとしたやりとりで日付を書く場合などに使われるカジュアルな書き方です。
《例》1953年10月22日 | |
---|---|
アメリカ式 | イギリス式 |
Oct 31, 1953 | 31 Oct 1953 |
「日」は数字のみ、月は略式表記(「月」の書き方と読み方で説明)です。
ポイントは「アメリカ式」は「日」の後にコンマをつけることです。これはフォーマルな書き方やカジュアルな書き方をする時も同じです。
日付のフォーマルな書き方
ここではビジネスレターや請求書等で使えるフォーマルな書き方を見ていきましょう。
《例》2018年8月31日 | |
---|---|
アメリカ式 | イギリス式 |
August 31st, 2018 | 31st August 2018 |
August 31, 2018 | 31 August 2018 |
フォーマルな書き方をする場合は「月」表記に略式を使わないことがポイント。
日付のカジュアルな書き方(数字のみ)
先ほど説明した「一般的によく使われる書き方」よりも、もっとカジュアルな書き方では数字のみを使って日付を表記します。スラッシュで区切る書き方だけではなくハイフンやピリオドで区切る書き方もあります。「年」は下2桁のみの表記する場合もあります。
《例》2004年7月19日 | |
---|---|
アメリカ式 | イギリス式 |
7/19/2004 | 19/7/2004 |
7/19/04 | 19/7/04 |
7-19-2004 | 19-7-2004 |
7.19.2004 | 19.7.2004 |
数字のみで書く場合、アメリカ式とイギリス式では「月」と「日」の書く順番が逆のため、どちらがどちらなのか混同してしまう可能性があるので注意が必要です。賞味期限や消費期限の表示ではよく見かける表記法です。
ここまでは日付の書き方の基本型をざっくり見てきました。次からは「曜日」「日」「月」「年」の書き方と読み方を細かく見ていきましょう。
「日」の書き方と読み方
「日」を丁寧に書く場合には基本的に助数詞を使います。
11、12、13を除いた下1桁が1、2、3の場合は、"1st"、"2nd"、"3rd" を、それ以外の数字の場合には "th" を付けます。
序数を表す "st"、 "nd"、 "rd"、 "th" を省略して数字のみで書く場合も、数字のみでも助数詞が付いている場合と同じ読み方をすることに気をつけましょう。
《読み方の例》
December 11th, 2016
December 11, 2016
( December eleventh twenty sixteen )
日 | 英語表記 | 読み方 | 発音 |
---|---|---|---|
1日 | 1st | first | |
2日 | 2nd | second | |
3日 | 3rd | third | |
4日 | 4th | fourth | |
5日 | 5th | fifth | |
6日 | 6th | sixth | |
7日 | 7th | seventh | |
8日 | 8th | eighth | |
9日 | 9th | ninth | |
10日 | 10th | tenth | |
11日 | 11th | eleventh | |
12日 | 12th | twelfth | |
13日 | 13th | thirteenth | |
14日 | 14th | fourteenth | |
15日 | 15th | fifteenth | |
16日 | 16th | sixteenth | |
17日 | 17th | seventeenth | |
18日 | 18th | eighteenth | |
19日 | 19th | nineteenth | |
20日 | 20th | twentieth | |
21日 | 21st | twenty first | |
22日 | 22nd | twenty second | |
23日 | 23rd | twenty third | |
24日 | 24th | twenty fourth | |
25日 | 25th | twenty fifth | |
26日 | 26th | twenty sixth | |
27日 | 27th | twenty seventh | |
28日 | 28th | twenty eighth | |
29日 | 29th | twenty ninth | |
30日 | 30th | thirtieth | |
31日 | 31st | thirty first |
「月」の書き方と読み方
「月」の書き方には「正式表記」と「略式表記」の2種類があります。書き方のポイントは先頭は大文字にすること、略式表記の場合は末尾にピリオドをつけることです。"May" には略式表記がないので常に「正式表記」を使います。
月 | 正式表記 | 略式表記 | 発音 |
---|---|---|---|
1月 | January | Jan. | |
2月 | February | Feb. | |
3月 | March | Mar. | |
4月 | April | Apr. | |
5月 | May | - | |
6月 | June | Jun. | |
7月 | July | Jul. | |
8月 | August | Aug. | |
9月 | September | Sep. | |
10月 | October | Oct. | |
11月 | November | Nov. | |
12月 | December | Dec. |
「曜日」の書き方と読み方
「曜日」の書き方も「正式表記」と「略式表記」の2種類があります。書き方のポイントは先頭は大文字にすること、略式表記の場合は末尾にピリオドをつけることです。
曜日 | 正式表記 | 略式表記 | 発音 |
---|---|---|---|
月曜日 | Monday | Mon. | |
火曜日 | Tuesday | Tue. | |
水曜日 | Wednesday | Wed. | |
木曜日 | Thursday | Thu. | |
金曜日 | Friday | Fri. | |
土曜日 | Saturday | Sat. | |
日曜日 | Sunday | Sun. |
「年」の書き方と読み方
「西暦」、「年代」、「世紀」など「年」の英語表現はたくさんあります。それぞれの書き方と読み方を順番に見ていきましょう。
「西暦」の書き方と読み方
西暦の書き方は年の数字を表記するだけなので簡単ですが、読み方は厳密に1つに決まっているわけではないので複数存在します。今回はその中で1番一般的だと思われる読み方のものを挙げました。
2001年以降の年の読み方
ルール : 上2桁の数字 + 下2桁の数字
- 2010年 = twenty ten
- 2015年 = twenty fifteen
- 2020年 = twenty twenty
ルール : two thousand (and) 下1桁の数字
- 2001年 = two thousand (and) one
- 2005年 = two thousand (and) five
イギリスでは "and" を入れて読むのが一般的。
1000〜2000年以降の年の読み方
ルール : 千の位の数字 + thousand
- 2000年 = two thousand
- 1000年 = one thousand
ルール : 上2桁の数字 + hundred
- 1700年 = seventeen hundred
- 1600年 = sixteen hundred
ルール : 上2桁 + 下2桁(二桁ずつに分けて読む)
- 1531年 = fifteen thirty one
- 1486年 = fourteen eighty six
ルール : 上2桁 + oh + 下1桁の数字
- 1607年 = sixteen oh seven
- 1305年 = thirteen oh five
ルール : one thousand (and) 下1桁の数字
- 1009年 = one thousand (and) nine
- 1002年 = one thousand (and) two
イギリスでは "and" を入れて読むのが一般的。
1〜999年以降の年の読み方
ルール : 百の位の数字 + 下2桁の数字
- 345年 = three forty five
- 769年 = seven sixty nine
ルール : 百の位の数字 + 下2桁の数字
- 208年 = two oh eight
- 903年 = nine oh three
ルール : 普通の数字の読み方と同じ
- 15年 = fifteen
- 7年 = seven
年 | 読み方 | 発音 |
---|---|---|
2020年 | twenty twenty | |
2019年 | twenty nineteen | |
2015年 | twenty fifteen | |
2011年 | twenty eleven | |
2010年 | twenty ten | |
2009年 | two thousand (and) nine | |
2005年 | two thousand (and) five | |
2001年 | two thousand (and) one | |
2000年 | two thousand | |
1999年 | nineteen ninety nine | |
1910年 | nineteen ten | |
1909年 | nineteen oh nine | |
1901年 | nineteen oh one | |
1900年 | nineteen hundred | |
1010年 | ten ten | |
1009年 | one thousand (and) nine | |
1001年 | one thousand (and) one | |
1000年 | one thousand | |
999年 | nine ninety nine | |
900年 | nine hundred | |
99年 | ninety nine |
「年代」の書き方と読み方
例えば「2010年代」とは2010〜2019年の10年間のことを指します。10年間は複数なので年代には複数形を使います。
書き方のポイントは年の数字の最後に複数形の "s" をつけること。冠詞は定冠詞の "the" を使います。
- 2010年代 = 2010s
- 2000年代 = 2000s
- 1990年代 = 1990s
- 1900年代 = 1900s
- 1950年代前半 = early 1950s
- 1950年代半ば = mid-1950s
- 1950年代後半 = late 1950s
"early"、"mid-"、"late" を使った年代の表現はよく見かけます。覚えておくといいですね。また、"2010's" や "1990's" のように "s" の前にアポストロフィーをつける書き方もあります。
読み方は下3桁の数字によって異なります。
《下3桁が「000」の場合》
2000年代 = 2000s = two thousands
1000年代 = 1000s = one thousands
《下2桁が「00」の場合》
1900年代 = 1900s = nineteen hundreds
800年代 = 800s = eight hundreds
《下1桁が「0」の場合》
2010年代 = 2010s = twenty tens
1990年代 = 1990s = nineteen nineties
1900年代以降は "nineteen" の部分を省略することができます。
- 90年代 = 90s/90's = ninties
- 80年代 = 80s/80's = eighties
- 70年代 = 70s/70's = seventies
- 60年代 = 60s/60's = sixties
日本語でも「60年代」と言えば1960年代を指すのと同様ですね。
年代 | 英語表記 | 読み方 | 発音 |
---|---|---|---|
2010年代 | 2010s | twenty tens | |
2000年代 | 2000s | two thousands | |
1990年代 | 1990s | nineteen ninties | |
1980年代 | 1980s | nineteen eities | |
1970年代 | 1970s | nineteen seventies | |
1960年代 | 1960s | nineteen sixties | |
1950年代 | 1950s | nineteen fifties | |
1900年代 | 1900s | nineteen hundreds | |
1800年代 | 1800s | eighteen hundreds | |
1730年代 | 1730s | seventeen thirties |
「世紀」の書き方と読み方
「世紀」の書き方のポイントは序数を使用するということです。冠詞は定冠詞の "the" を使います。
11、12、13を除いた下1桁が1、2、3の場合は、"1st"、"2nd"、"3rd" を、それ以外の数字の場合には "th" を付けます。 序数が不安な方は「「日」の書き方と読み方」をもう一度復習しておきしょう。
- 21世紀 = 21st century
- 20世紀 = 20th century
- 19世紀前半 = early 19th century
- 18世紀半ば = mid-18th century
- 17世紀後半 = late 17th century
"early"、"mid-"、"late" は世紀の表現にもよく使われます。こちらも覚えておくといいですね。
世紀 | 英語表記 | 読み方 | 発音 |
---|---|---|---|
21世紀 | 21st century | twenty first century | |
20世紀 | 20th century | twentieth century | |
19世紀 | 19th century | nineteenth century | |
18世紀 | 18th century | eighteenth century | |
17世紀 | 17th century | seventeenth century | |
16世紀 | 16th century | sixteenth century | |
15世紀 | 15th century | fifteenth century | |
14世紀 | 14th century | fourteenth century | |
13世紀 | 13th century | thirteenth century | |
12世紀 | 12th century | twelfth century | |
11世紀 | 11th century | eleventh century | |
10世紀 | 10th century | tenth century | |
9世紀 | 9th century | ninth century | |
8世紀 | 8th century | eighth century | |
7世紀 | 7th century | seventh century | |
6世紀 | 6th century | sixth century | |
5世紀 | 5th century | fifth century | |
4世紀 | 4th century | fourth century | |
3世紀 | 3rd century | third century | |
2世紀 | 2nd century | second century | |
1世紀 | 1st century | first century |
「紀元前」と「紀元後」の書き方と読み方
「紀元前」と「紀元後」には宗教色が強い言い方と宗教色がない言い方の2つがあります。
紀元前= BC
意味 : before Christ(キリストが生まれる前)
紀元後 = AD
意味 : anno Domini(キリストの年)
紀元前= BCE
意味:before the Common Era(共通紀元以前)
紀元後 = CE
意味:Common Era(共通紀元)
AD/BC/BCE/CE は年の数字の後に表記しましょう。
- 紀元前800年 = 800 AD/BCE
- 紀元後100年 = 100 BC/CE
"AD" と "BC" はキリスト教色が強いため、最近では宗教色のない "BCE" や "CE" が好まれて使われます。
学術的な展示物を扱う博物館では "BCE" や "CE" 表記が多いですし、ニュースでも "BCE" や "CE" が使われることが増えてきました。
読み方はアルファベットをそのまま読みましょう。
年 | 英語表記 | 読み方 | 発音 |
---|---|---|---|
紀元500年 | 500 AD 500 CE | five hundred AD five hundred CE | |
紀元1年 | 1 AD 1 CE | (the year) one AD (the year) one CE | |
紀元前1年 | 1 BC 1 BCE | (the year) one BC (the year) one BCE | |
紀元前350年 | 350 BC 350 BCE | three fifty BC three fifty BCE | |
紀元前5世紀 | 5th century BC 5th century BCE | fifth century BC fifth century BCE | |
日付の書き方・読み方のポイントと例
ここでは、例を使って日付の書き方と読み方、気をつけるべきポイントをおさらいしていきましょう。
《例》2017年12月13日 | ||
---|---|---|
アメリカ式 | 表記 | December 13th, 2017 Dec. 13, 2017 |
読み方 | December (the) thirteenth, twenty seventeen | |
イギリス式 | 表記 | 13th December 2017 13 Dec. 2017 |
読み方 | the thirteenth of December twenty seventeen |
- アメリカ式は「月」➡︎「日」、イギリス式は「日」➡︎「月」の順番
- アメリカ式は「日」の後に "," (コンマ)をつける
- 序数を表す "st"、 "nd"、 "rd"、 "th" を省略可能
- 日付の序数を省略しても読み方は省略しない
- 「月」を略式表記した場合も読み方は省略しない
- アメリカ式の読み方は「日」の前に "the" を入れても入れなくてもどちらでもOK。
- イギリス式の読み方は「日」の前に "the" を、「日」と「月」の間に "of" を入れるのが一般的
次は曜日を入れた日付の例を見てみましょう。
《例》2012年7月5日火曜日 | |||
---|---|---|---|
アメリカ式 | 表記 | Tuesday, July 5th, 2012 Tues., Jul. 5, 2012 | |
読み方 | Tuesday, July (the) fifth, twenty twelve | ||
イギリス式 | 表記 | Tuesday, 5th July 2012 Tues., 5 Jul. 2012 | |
読み方 | Tuesday, the fifth of July twenty twelve |
- アメリカ式もイギリス式も「曜日」は一番最初
- 「曜日」の後には "," (コンマ)をつける
- 「曜日」を略式表記した場合も読み方は省略しない
日付や曜日に使う前置詞の種類と使い方
「日」と「曜日」には "on" を、それよりも長い期間の「月」、「年」、「年代」、「世紀」、「季節」には "in" を使います。
前置詞 | いつ | 例 | 発音 |
---|---|---|---|
on | 日 | on May 20th | |
曜日 | on Monday | ||
in | 月 | in April | |
年 | in 2003 | ||
年代 | in the 80's | ||
世紀 | in the 21st century | ||
季節 | in winter |
mm-dd-yyyyとは?
海外旅行に行かれる方は、出入国カードで誕生日やパスポートの期限を記入する欄で見かけるのでご存知かと思いますが、これは日付の表記順と桁数を明確にして統一するためのものです。
- m = month(月)
- d = day(日)
- y = year(年)
"m"、"d"、"y" はそれぞれ "month"、"day"、"year" の頭文字をとったものです。もうお分かりかと思いますが、"mm" の場合は2桁で "yyyy" は4桁で記入してくださいという意味です。
出入国カード以外でも重要な書類は大抵このような表記が記載欄に書いてあります。「日」と「月」のどっちを先に書いたらいいんだろう?と悩むことはまずないかと思います。
誕生日の書き方
書類に誕生日を書く場合
重要な書類に "date of birth(誕生日)" を記入する場合は、"mm-dd-yy" のようにどこに何を書いたらいいのかわかりやすいように説明書きがある場合がほとんどです。
ですが、ちょっとした会員登録など "date of birth" しか書いてない場合は、イギリス英語圏内かアメリカ英語圏内かによって、
- June 16, 1992 (アメリカ式表記)
- 16 June 1992 (イギリス式表記)
のように「月」は数字ではなくアルファベットで表記しましょう。
今回は 英語での日付の書き方・読み方・使い方をまとめてご紹介しました。
日付の英語表現は話す機会も書く機会も多くあります。正しく使いこなせるようしておきましょう。