今回は、手紙、グリーティングカード、ポストカードなどの郵便物を海外に送る際の英語での宛先の書き方をご紹介します。
封筒やポストカードのどこに送り先の住所と名前を書いたらいいのか、敬称はつけるのかつけないのか、家族宛てや会社宛に送る場合の宛名はどう書くのかなどを詳しく解説します。
差出人欄 / 受取人欄の書き方
① 受取人欄も差出人欄も「名前 ➡︎ 住所」の順番で書きます。
② 差出人名の前の "FROM:" と受取人名の前の "TO:" はつけてもつけなくてもどちらでも問題ありませんが、どちらが宛先なのかわかりやすくしたい場合は表記しておいたほうがいいでしょう。
③ 住所は英語と日本語では書く順番が逆になり、狭い範囲から大きな範囲の順番で表記します。
- 部屋番号、建物の名前
- 丁目、番地
- 市区町村郡
- 都道府県
- 郵便番号
- 国名
詳しい住所の書き方はこちらを参考にどうぞ。
《差出人》
FROM: Eiko Suzuki
4-3-12, Aida-cho
Machida, Sizuoka 420-8601
JAPAN
《受取人》
TO: Mr. Jack Simpson
1234 Sunshine Avenue
San Francisco CA, 94111
USA
受取人の名前(宛名)の書き方
個人に送る場合
受取人の宛名の書き方は相手との関係性により異なります。フォーマルな手紙、送り先がビジネス関係の相手や目上の人の場合には敬称をつけます。
- Mr. - 男性
- Ms. - 女性
女性の敬称は、"Miss(独身女性)" "Mrs.(既婚女性)" もありますが、最近は独身・既婚を区別せず "Ms.(独身・既婚を問わない)" を使うのが一般的です。
- Mr. Ethan White
- Ms. Taylor Evans
友人・家族・同僚などの親しい間柄の相手にプライベートで送る場合は敬称はつけずフルネームのみで書きます。
親しい友人にも宛名には「様」をつける日本人からしてみたら呼び捨てのようで「失礼にあたるのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的な書き方なので問題ありません。
- Jeniffer Parker
- David Turner
夫婦に送る場合
《フォーマルな手紙や送り先が目上の人の場合》
Mr. and Ms. Simpson
(Mr. and Ms. 名字)
名字のみで名前は書かないので注意しましょう。
《親しい相手の場合》
Jack and Anna Simpson
(夫の名前 and 妻の名前 名字)
家族(一家)に送る場合
クリスマスカードやグリーティングカードは個人宛てよりも家族宛てに送ることが多いです。
- The Johnsons
(The 名字s) - The Johnson Family
(The 名字 Family) - Matthew and Emily Johnson and Family
(夫の名前 and 妻の名前 姓 and Family) - Mr. and Mrs. Johnson and Family
(Mr. and Mrs. 名字 and Family)
"The 名字" の場合は、は名字に "s" をつけて複数形にするので注意しましょう。また、"夫婦の名前 and Family" もよく使われる表現です。あまり親しくない相手の場合には敬称をつけた方がいいでしょう。
会社・部署・役職に送る場合
会社名はそのまま、役職名・部署名の場合は会社名も表記しましょう。
- AAA Inc.
(AAA会社) - Advertising Department
AAA Inc.
(宣伝部) - Financial Director
AAA Inc.
(財務部長)
封筒の書き方
受取人の名前と住所は真ん中、もしくは真ん中から右下辺りに、差出人の名前と住所は左上に書きます。
後は、航空便ということがわかるように "AIR MAIL" や "VIA AIR MAIL"、 もしくは "PAR AVION" と左下に目立つように書きましょう。一度に大量に書く場合はステッカーやスタンプを使うと便利です。
ちなみに "PAR AVION" はフランス語で「航空便で」という意味ですが、なぜフランス語の表記でもOKなのかと言うと、郵便の公用語がフランス語のためです。よってどちらを使っても問題ありません。
ポストカードの書き方
ポストカードの場合は、左半分にメッセージを書くため右半分のスペースに受取人と受取人住所を書きます。"AIR MAIL"もその下に書きましょう。
旅先からポストカードを送る場合などはメッセージの最後に名前だけを書くだけで、差出人の住所は省いてしまうことが多いですが、どうしても書きたい場合には左上に書いておくといいでしょう。