今からでも遅くない!大人になってからの英語の発音矯正法

今からでも遅くない!大人になってからの英語の発音矯正法
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英語を使う上で避けて通れないのが発音です。「文法も単語も合っているのにいざ英語で会話しようとすると相手に通じない…」と、発音に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?

一般的に、幼少期を過ぎると英語の発音を習得するのは困難になると言われています。なぜなら、すでに日本語を母国語として認識している大人の脳では、日本語にない英語の音の認識は非常に難しく、聞いた英語をそのまま再現して発音するといった発音学習ができないからです。

では、大人になってから発音を学ぶことは不可能なのかといえばそうではありません。大人には大人の発音学習法があり、耳ではなく頭を使って理論的に発音を学ぶことによって発音改善は十分可能なのです。

なぜ日本人は発音が苦手なのか?

日本人が発音が苦手な理由は様々ですが、主に以下の3点が挙げられます。

  • 日本語にはない英語特有の音が多い
  • カタカナ語と英語の区別が曖昧
  • 単語暗記や文法中心の英語学習

日本語にはない英語特有の音が多い

英語には日本語にない「音」が数多く存在します。日本語の母音は「あ」「い」「 う」「え」「お」の5種類に対して、英語の母音は26種類(数え方によって異なる)と非常に多く、子音についても「th」「r」「l」など、日本語にはない英語特有の音がいくつも存在します。

母音数子音数
日本語5種類14種類
英語26種類24種類

日本人にとってはただの「あ」に聞こえる音でも、英語では「a」「æ」「ʌ」「ə」の4つの音の違いがあります。

単語発音記号音声
flowera
appleæ
cupʌ
aboutə

日本人が英語の発音が苦手な理由は、これら英語特有の音が聞き分けられないことにあります。

聞き分けられない英語の音には脳内の日本語フィルターで似ている日本語の音に置き換えられてしまうため、正しい発音を身につけることが困難になってしまうのです。

カタカナ語と英語の区別が曖昧

カタカナ語とは、海外から取り入れた言葉を日本人が発音しやすいようカタカナで表記した外来語のことです。巷はカタカナ語で溢れ、カタカナ語なしでは会話が成り立たないと言ってもいいほど浸透しています。

しかし、英語の発音を学習する場合には、この「カタカナ語」が上達の弊害になっているケースが多々あります。

以下は本来の英単語の発音と異なるカタカナ語の例です。

カタカナ語音声英単語発音記号音声
アルコールalcoholˈælkəhɔːl
トマトtomatotəˈmeɪtoʊ
アレルギーallergyˈælərdʒi
チョコレートchocolateˈtʃɔːklət
インターネットinternetˈɪntərnet

例えば「電話」の英語がわからない場合はスペルと発音をチェックします。ですがカタカナ語である「インターネット」はどうでしょう?スペルはチェックしても発音をチェックする方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?

本来ならその他の日本語と同様に発音をチェックすべきですが、カタカナ語に限っては英語との線引きが曖昧になり、普段使っている日本語の読み方をそのまま使ってしまうのです。

カタカナ語はベースが外国語であるというだけで完全な日本語です。残念ながら外国人にはほとんど通じません。

英文法や英単語の暗記の中心の英語教育

日本の英語教育はご存知の通り英文法や英単語の暗記が中心です。正しく文法を組み立てることや、受験に必要な英単語を暗記することに重きを置いています。英語の発音やアクセントを全く学ばないわけではありませんが、それはあくまでも受験対策です。

しかも、普段の授業は教師も生徒も「カタカナ英語(英語をカタカナに当てはめて発音する英語のこと)」がほとんどで、ネイティブの正しい発音に触れる機会はリスニング教材や月に数回来校するALTの英語ぐらいでそれほど多くはありません。

「学校の授業は文法や英単語を勉強する場」と言ってしまえばそれまですが、小学校の高学年から高校卒業まで「カタカナ英語」にどっぷりと浸かっていると、いざ発音を改善しようとした時に染み付いた「カタカナ英語」のクセがなかなか抜けないのです。

大人の発音学習は発音方法やルールを体系的に学ぶ

幼少期の発音学習とは違い、大人の発音学習はまず発音に関する知識を身につけることから始めます。

  1. 発音記号を学ぶ
  2. 発音方法を学ぶ(口の形や舌の位置)
  3. 継続的に発音練習をする

発音記号を学ぶ

発音学習でまず最初に取り組むべきことは英語にはどんな音があるのかを知ることです。

すでにご説明したように、聞き分けられない英語の音には脳内の日本語フィルターにかかり、似ている日本語の音に置き換えられてしまいます。つまり母音だけで言うと日本語にない音は全て「あ」「い」「う」「え」「お」に当てはめられてしまうということです。

この日本語フィルターを外すためには、まず日本語にはない英語の音の存在を認識する必要があります。そこで活用するのが「発音記号」です。

発音記号(国際音声記号)とは、あらゆる言語の音声を文字で表記できるよう、国際音声学会が定めた世界共通の記号です。日本語で言うところの「よみがな」と同じ役割をしています。

以下の「access」と「adviser」の最初の「a」例に見てみましょう。

英語カタカナ英語発音記号音声
accessクセスˈækses
adviserドバイザーədˈvaɪzər

カタカナ英語ではどちらも「ア」と発音しますが、発音記号を見ると「æ」「ə」と音が異なることがわかります。このように、カタカナでは表せない英語特有の音のでも発音記号なら簡単に表記が可能です。

次に「coin」と「cent」の「c」を例に見てみましょう。

英語発音記号音声
coinkɔɪn
centsent

どちらも同じ「c」から始まる単語ですが「coin」の場合は「k」の発音に、「cent」の場合は「s」の発音になります。

英語には綴りと発音が一致しない単語が多く存在します。ですが発音記号さえ読むことができれば、どう発音するのか一目瞭然なのです。

発音方法を学ぶ(口の形や舌の位置)

発音は発音記号が読めるだけでは上達しません。実際に口や舌を動かして、どのぐらい口を開けてどこに舌の位置をもっていったら発音記号の音を出せるのか、トレーニングする必要があります。

発音記号と発音方法が学べる教材は数多くありますが、おすすめは「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」です。

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
著者 : 鷲見由理

発音記号と発音方法が絵を使ってわかりやすく解説されており、初心者でも基礎から学べる内容になっています。

この教材の特徴は何と言っても付随のDVDです。本書で解説されている発音方法が映像でも丁寧に解説されているため、舌の動かし方や口の開け方など正しい発音をするために必要なことをじっくり学べます。

継続的に発音練習をする

発音記号と発音方法を学んでも、いきなり発音が劇的に上達するわけではありません。あくまでも発音に関する基礎知識を身につけたということであって、発音を改善するためには継続的な発音練習が欠かせません。

教材を使って口や舌の動きの反復練習することはもちろんのこと、染み付いてしまっている間違った発音を正しいものに覚え直して発音練習する必要があるのです。

大切なのはとにかく最初はコツコツと1語ずつ発音記号どおりに発音できる単語を増やしていくことです。

正しく発音できる単語が数個覚えただけでは実感はできなくとも、地道に続けていけば必ず自分でも発音が改善されたと実感できるはずです。

発音学習はリスニング力アップにも効果あり

発音学習で得られる効果は発音の改善だけではありません。実はリスニング力アップにも大いに効果が期待できるのです。

英語を正しく発音できるようになるということは、1つ1つの音を正しく認識して判別ができるようになるということです。そして、音を正しく認識して判別できるようになるということは、今まで聞き分けられなかった、もしくは聞こえなかった英語の音もクリアに聞こえるようになるということなのです。

また、英語の音が聞き取れるようになると耳で聞いて発音を覚えることができるようになるため学習速度がどんどん加速します。

発音をチェックして間違いを指摘してくれる環境が必要

独学の発音学習の問題点は正しく発音できているかどうか自分ではチェックできないこと。自分では正しく発音しているつもりでも、実際には発音できていないという可能性も多々あります。特に発音学習を始めたばかりの頃は自分の発音に疑心暗鬼になりがちです。

google翻訳などのアプリで自分で発音をチェックするやり方もありますが、やはり実際に発音チェックしてもらい間違いを指摘してもらうのが一番効率的に発音を改善できます。

ネイティブキャンプ」や「DMM英会話」では、オリジナルの発音学習教材を使った発音学習のレッスンを受けることができます。自分がどれぐらい正しく発音できるのかを確認する意味でも、一度無料体験レッスンを受けてみると良いでしょう。

大人になってからの英語の発音矯正法のまとめ

今回は、大人になってからでもできる英語の発音の学習法についてご紹介しました。

発音学習で大切なことはとにかく愚直に学習を継続することです。

まずは、発音記号と発音方法をしっかりと身につけ、オンライン英会話スクールなどを最大限利用して発音をチェック受けつつ、確実に正しく発音できる単語を増やしていきましょう。

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