世界中の英語学習者と英語教育者から高い評価を受け、シリーズ累計3200万冊もの売り上げを超えるベストセラーとなった英語文法書のEnglish Grammar in Use。
今回はこのEnglish Grammar in Useの学習の進め方と、実践で使える英語力を身につけるためにどう活用していけばいいのかをご紹介します。
目次
- アプリ版English Grammar in Useを活用する
- 英語学習の定着化にはアウトプットが必要不可欠
- 文法書だけでは英語は使いこなせるようにならない
- 英語は実際に使ってこそ身につく
- インプットとアウトプットはバランスが大切
- 英語を実践で使える環境を整える
- オンライン英会話は英語の実践練習に最適
- 英語学習アプリで下準備
Grammar in Useシリーズはイギリスの名門であるケンブリッジ大学から出版されている英語で書かれた英文法書のシリーズです。
数ある英語文法書の中で、Grammar in Useシリーズが支持され続けているのには下記のような理由があります。
- 的確でわかりやすい説明
- ネイティブ感覚のニュアンスが身につく
- そのまま会話で使える例文多数
- 豊富な演習問題
本気で使える英語を身に付けたい!という方にぜひ手にとってもらいたいおすすめの文法書です。
Grammar in Useシリーズの文法書の特徴、種類、選び方については以下の記事で詳しく説明しています。まだお持ちでない方は一度ご覧ください。
English Grammar in Useの進め方
Grammar in Useシリーズでは「初級」「中級」「上級」の3段階から自分のレベルにあったものを選ぶことができます。
この中で、最も利用者が多く人気の文法書が中級レベルの「English Grammar in Use(TOEIC 450〜750点レベル)」です。
初級(Essential Grammar in Use)
中級(English Grammar in Use)
上級(Advanced Grammar in Use)
「初級」「中級」「上級」のどのレベルも見開き1ページで1Unit。左は文法の解説、右は演習問題になっています。
自分の苦手な文法項目を把握する
ここからは中級レベルの「English Grammar in Use」に絞って説明を進めていきます。
より効果的にEnglish Grammar in Useで学習するために、まずは巻末の「Study Guide」で英語の診断テストを行いましょう。
それぞれの設問には本書のどの文法項目に関連しているかを示すUnit番号がつけられているため、間違えた箇所の該当Unitを確認すれば自分がどの文法項目が苦手なのかを簡単にチェックすることができます。
好きなUnitから取り組む
English Grammar in Useは全145Unit。どのUnitから取り組んでも問題ない内容になっています。Unit1から順番に進めていっても、「Study Guide」でチェックした苦手なUnitや、勉強したい・使いたい文法から進めていっても問題ありません。自分の好きなUnitから初めましょう。
重要なのは全ユニットをやり切るということです。
English Grammar in Useでは、日本語の文法書にはないネイティブ感覚の細かいニュアンスの違いを学ぶことができます。すでに知っている文法でも一巡目は飛ばすことなく必ずやりましょう。
演習問題で理解度を深める
演習問題を解く前にまず見開き左の解説をじっくり読みましょう。全て英語で書かれていますが、丁寧な英語で端的にまとめられているため非常にわかりやすく、実践で使える例文も多く使われています。
解説を読んだ後は演習問題で理解を深めましょう。解答は本書に直接書き込まずノートを使えば、二巡、三巡する場合や、苦手なUnitを何度もやり直すことができます。また、間違えた問題にチェックをつけておくと見直しが簡単です。
解説ページは文法リファレンスとして活用する
English Grammar in Useは文法のリファレンスとして使うこともできます。辞書で単語を調べるのと同じように、知らない・わからない文法をEnglish Grammar in Useで調べるという使い方です。
演習問題は解かずに文法リファレンスとしてのみ利用するといった使い方もできますが、基礎から英語を学びたいという方は、解説ページで学習した内容を定着させるためにも演習問題を解くことを強くおすすめします。
アプリ版English Grammar in Useを活用する
書籍版のEnglish Grammar in Useは非常に優秀な文法書ですが 持ち運びには向いていません。そこで活用したいのがアプリ版English Grammar in Use(有料)です。
内容は書籍版とほぼ同じため高い学習効果が期待できる上、持ち運びができるためいつでもどこでも英語学習が可能になります。
アプリ版の最大の特徴は例文の音声読み上げ機能があることです。リスニング教材としてはいささか不十分ですが、単語の発音確認には大いに活用できます。
ただし、アプリ版の演習問題は書籍版より少ないため、家での学習には書籍版を、移動中などスキマ時間の学習にはアプリ版を使うなどして書籍版との併用がおすすめです。
英語学習の定着化にはアウトプットが必要不可欠
ここまでEnglish Grammar in Useの具体的な使い方について説明してきましたが、ここからは、より実践的な英語を身につけるためのEnglish Grammar in Useの活用方法について説明していきます。
文法書だけでは英語は使いこなせるようにならない
English Grammar in Useは、いくら良書といってもあくまでも文法書。文法の基礎やネイティブ感覚の細かいニュアンス違いなど、実践で使える英語の知識を学ぶことはできても、使いこなせるようにはなりません。
知識として知っていることと、使えることは全く別物なのです。
英語は実際に使ってこそ身につく
真に英語を使いこなせるようになるには、学習したことを繰り返し実践で使い「使うことに慣れる訓練」が必要です。
具体的にいえば、英語を話せるようになるには話す訓練を、書けるようになるには書く訓練が必要になります。
English Grammar in Useで学習する場合も、学習した知識を定着させ、さらに使えるようにするためには常にアウトプット(話す・書く)を意識することが重要です。
インプットとアウトプットはバランスが大切
英語力を伸ばすにはインプットとアウトプットをバランスよく取り入れることがカギになります。
文法や語彙力の知識を身につけるだけでは英語は一向に使いこなせるようにはなりません。反対に、文法や語彙力の知識がないまま「話す」「書く」だけの学習を続けても高い学習効果は期待できません。
インプット型の学習(文法や語彙)とアウトプット型の学習(書く・話す)のサイクルを回すことによって相乗効果が生まれ、効率的かつ効果的に英語力を伸ばすことが可能になるのです。
英語を実践で使える環境を整える
英語を話す外国人の友人がいたり、仕事で英語を使う必要性がある場合等を除くと、英語を実践で使う場は自分で作らなければなりません。
オンライン英会話は英語の実践練習に最適
英語を実践で使う場は、英会話学校、英語サークル、Language Exchangeなど様々ですが、自宅から好きな時間にレッスンを受けることができるオンライン英会話がおすすめです。
English Grammar in Useで学習したら外国人講師相手に実践練習する。これを何度も繰り返すことによって実戦で使える英語表現のストックが確実に増えていきます。
また「英語が通じた!」という達成感があるとモチベーションアップにもつながります。
「DMM英会話」では「Basic Grammar in Use」の日本語版の「マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)」と「Grammar in Use Intermediate」の日本語版の「マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)」を使ったレッスンが受講できます。教材はDMM英会話の教材ページから無料で見ることが出来る(レッスンの予約後のみ)ため購入する必要はありません。
文法の説明や設問等は日本語で書かれているため「英語を英語で理解する」といった学習はできませんが、復習やアウトプットする場としては最適なレッスンと言えるでしょう。
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公式サイトDMM英会話
「DMM英会話」「レアジョブ英会話」「ネイティブキャンプ」など、メジャーなオンライン英会話スクールでは大抵無料体験レッスンが受けられます。実際にレッスンを受けた上で自分に合ったスクールを選びましょう。
英語学習アプリで下準備
使える英語力を身につけるにはオンライン英会話スクール等で実践練習するのが一番効果的ですが、いきなり英会話はハードルが高いという方は英語学習アプリで「話す」ことに慣れることから始めましょう。
一番のおすすめアプリは「スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)」です。
スタディサプリはスピーキング・リスニング力の向上に重点をおいたアプリです。いきなり外国人と会話をするのは自信がない・抵抗があるという方でも、1人で英語を話す練習ができるというのが最大のメリットです。マイクに向かって発した英語の発音チェック機能もついているため発音練習を行うことができます。また、ドラマ仕立てのストーリー形式になっているため、飽きることなく続けられる内容になっています。
スタディサプリは高い学習効果が期待できる非常に優秀なアプリですが、English Grammar in Useと併用することによって得られる相乗効果ははそれほどありません。
English Grammar in Useを活用することに重点を置くならば、スタディサプリはあくまでも英語の実践練習の前段階。ある程度「話す」ことに慣れたらオンライン英会話スクールなど外国人を相手に実践練習ができるアウトプット方法に移行しましょう。
English Grammar in Useに限らず、Grammar in Useシリーズの文法書はどれも高い評価を受けている良書です。本気で使える英語を身につけたいという方はぜひお試しあれ。