"Would you〜?"、"Could you〜?" ニュアンスの違いと使い方 : お願い・依頼をするときの英語表現

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相手に丁寧にお願い・依頼したりする時に使う英語の定番フレーズといえば "would you〜?" と "could you〜?" ですね。 どちらも日本語では「〜していただけませんか?」と訳すことが多いですが、実はこの2つのフレーズ、ニュアンスに違いがあることをご存知ですか?

今回はこの2つのフレーズに加えて "Can you〜?"、"Will you〜?" のニュアンスの違いと使い方についてご紹介します。状況に応じて使い分けられるようにしましょう。

"Could you〜?" のニュアンス

could - 「能力」「可能性」を表す "can" の過去形

"could" は "can" の過去形です。よって "could" は、"can" の意味を継承しています。つまり、"could you〜?" は「〜(能力的・物理的・能力的)は実行可能ですか?」「〜してくれる可能性はありますか?」を丁寧に尋ねていることになります。

わかりやすい日本語でいうと「〜していただくことはできますか?」「〜していただくことは可能ですか?」になります。

"Would you〜?" のニュアンス

would - 「意思」を表す "will" の過去形

まず、would" は "will" の過去形。そして "would" は "will" の意味を継承しています。 よって "would you〜?" は「〜する意思がありますか?」を丁寧に尋ねていることになります。

こちらは「〜していただいてもよろしいですか?」という日本語訳一番近いでしょうか。

"Could you〜?" と "Would you〜?" の使い分け

では具体的に例文で "Could you〜?" と "Would you〜?" のニュアンスの違いと使い分けを見ていきましょう。

Could you tell me where the nearest post office is?
Would you tell me where the nearest post office is?
(一番近い郵便局を教えていただけませんか?)

①が「郵便局の場所を教えることが可能ですか?」と尋ねるニュアンスに対して、②は「郵便局の場所を教える意思がありますか?」と尋ねるニュアンスになります。

見知らぬ人に場所や道を聞く場合は相手が場所を知らない可能性もあるため ①の "Could you〜?" が使われることが圧倒的に多いです。

Could you make copies of these by noon?
Would you make copies of these by noon?
(お昼までにこれらのコピーをしていただけませんか?)

①は相手の手が空いているのか、時間的に余裕があるのかかわからない可能性があるので「お昼までにコピーすることは可能か?」と尋ねるニュアンス。対して②では、「お昼までにコピーをする意思があるか?」と意思の確認をするニュアンスです。

例えば相手から「何かお手伝いしましょうか?」と申し出があった場合は相手の手が空いていることがわかっているため、「快く引き受けてくれませんか?」の意味で "Would you〜?" が使われることも多いです。

"Can you〜?" のニュアンス

"Can you〜?" は "Could you〜?" の砕けた言い方です。意味は "could you〜?" と同じで、〜(能力的・物理的・能力的に)は実行可能ですか?」「〜してくれる可能性はありますか?」になります。

"Could you〜?" より直接的な表現なので、親しい人や知り合いに対してのみ使うことが多く、日本語でいう「〜できる?」のニュアンスです。

Can you pick me up at the station?
(駅まで迎えに来てくれない?)

「時間的・物理的に迎えにくることが可能ですか?」というニュアンスです。

Can you fix my computer?
(私のパソコン直してくれない?)

「能力的にパソコンを直すことが可能ですか?」というニュアンスです。

"Will you〜?" のニュアンス

"Will you〜?" と "Would you〜?" の砕けた言い方ですが、意味は少し異なります。「〜する意思がありますか?」と尋ねるというニュアンスは同じですが、"Will you〜?" は、相手から "Yes" の肯定的な返事がもらえることを確信・期待している時に使うことが多い表現です。

Will you help me with this?
(これ手伝ってくれる?)

相手に手伝ってもらうことを期待・確信して「これ手伝ってくれるよね?」というニュアンスです。

Will you close the door?
(ドアを閉めてくれる?)

このフレーズも、相手がドアを閉めてくれることを期待・確信しているニュアンスを含んでいます。

"Will you〜?" は声のトーンや言い方によっては、相手に強引・高圧的に聞こえてしまう可能性があるので注意が必要ですね。

このように "Will you〜?" は お願い・依頼をする時に使える表現ですが、「〜しますか?」や「〜するつもりですか?」などの未来形の表現で使われることの方が圧倒的に多いです。


今回は、"Could you〜?"、"Would you〜?"、"Can you〜?"、"Will you〜?" のお願い・依頼をするときの英語表現4つのニュアンスの違いと使い方をご紹介しました。

人に何かを頼む時は相手に失礼がないようにすることが大切です。ニュアンスの違いを理解して使い分けができるようにしましょう。

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