"Cheers!" と言えば、まず「乾杯」という意味が思い浮かぶと思いますが、実はイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどのイギリス英語圏では「乾杯」とは別の意味で日常会話でよく使われます。 今回はその以外な意味と使い方をご紹介します。
ドリンク片手に乾杯する時の掛け声として "Cheers!" と言うのはアメリカ英語圏もイギリス英語圏も共通ですが、イギリス英語圏では日常的に以下のような使い方がされます。
カジュアルなお礼の意味
相手がしてくれたささいなことに対してお礼を言う場合は "Cheers." を使うことができます。例えば、テーブルの上のお塩をとってくれた時や、ドアを開けてくれた時など、"Thanks." と同じ感覚で使われます。日本語でいうところの「サンキュ!」に近いニュアンスですね。
ただし、日本語の「サンキュ!」は友達や親しい間柄の人限定ですが、"Cheers" は見知らぬ人にも親しみを込めた表現としてよく使われます。
例えば、歩道を歩いていて前に歩いている人が道を空けてくれた時、何か落し物をした時に見知らぬ人が拾ってくれた時、カフェやお店で商品を受け取った時など、至る所で "Cheers." は使われます。
A : Excuse me, you dropped something.
(すみません、何か落としましたよ。)
B : Oh, it's my train ticket. Cheers, mate.
(おお、僕の電車の切符だ。ありがとう。)
A : No worries.
(どういたしまして。)
"Cheers, mate." は "Cheers." の代わりに男性がよく使う表現。見知らぬ人に対してもよく使われる表現です。オーストラリアでは、「マイト」と発音します。
"No worries." の意味と使い方は以下を参考にどうぞ。
カジュアルな挨拶の意味
友人や親しい間柄の人との出会い頭の挨拶、別れの挨拶としても "Cheers." は使われます。
A : Well, I'll pick you up at 7 tonight.
(じゃあ今夜7時に迎えに行くよ。)
B : All right. Cheers! See you later.
(了解。じゃあね。また後で。)
別れ際の挨拶として使う場合は、日本語の「じゃあね!」と同じ感覚の意味になります。 "Cheers, bye!" や "Cheers, then." のような表現もよく使われます。
A : Cheers!
(よお!)
B : Cheers, mate!
(よお!)
A : How's it going?
(調子はどう?)
出会い頭の挨拶として使う場合は "Hi!" よりも砕けた感じの意味になり、返事も "Cheers." とそのまま返せばOKです。
カジュアルなメールの結び目
"Cheers," は以下の例と同じようにカジュアルなメールの結び目としても使われます。結びの挨拶はメールの最後に書きましょう。
- Love,
- Kisses,
- Hugs and kisses,
- Best,
ビジネスシーンではこれらの結び目は使わないので注意しましょう。
いかがでしたか? "Cheers" はイギリス英語圏内では毎日のように耳にする英語表現です。機会があればぜひ使って見てくださいね。